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Token環境ホームページHOME >> 生物多様性保全 >> 生物多様性からの恩恵

○生物多様性からの恩恵

多様な生物は、それぞれの生態系のなかで重要な役割を担い、お互いに影響しあってバランスを保っています。私たちは、その中から必要なものを取り出して食料や衣類、医薬品などとして利用しています。つまり、私たちが快適に生活できるのは、生物多様性からの恵みに支えられていると言えます。 国連の呼びかけで発足した生態系に関する世界的な調査「ミレニアム生態系評価※」では、生態系に由来する人類の利益となる機能(生態系サービス)を次の4つに大別しており、私たちは、生態系からの恩恵を受けていることが理解できます。

◎生態系サービスの分類と一例
分   類
供給的
サービス
人間の生活にとって重要な資源を供給するサービス 食料、繊維、バイオマス燃料、淡水、遺伝子資源、医薬品 など
調節的
サービス
生態系がさまざまな自然の営みを制御することによって人間が得られるサービス 気候の調整、水の調整、疾病の制御、害虫の制御、受粉媒介、自然災害の制御 など
文化的
サービス
生態系から得られる非物質的な利益 レクリエーション、エコツーリズム、生態系や生物に人間が見出す倫理的価値(精神的、宗教的、美的)など
基盤的
サービス
ほかの生態系サービスの供給を支えるサービス 窒素、リンなどの栄養塩循環、一次生産(光合成)、水循環

※2001年から2005年にかけて、世界各国から約1,360人の専門家が参加し実施されたもので、生態系の変化が人間の生活の豊かさにどのような影響を及ぼすのかを示し、生態系の機能の低下を防ぐための提言を行っている。